基本的に恋愛で幸せな時間はとても短いものです。
好きな人と一緒になれた時、そしてそれからしばらくの間は幸せでしょう…。
しかし心は変化していきます。
執着心は知らぬ間に強くなるのに、好きという度合いは徐々に薄れていきます。要は慣れていくのです。
これは買い物をしたときに似ていて、買ったときは嬉しくても、時とともにその喜びは薄れていくものです。
恋愛関係において、多くの時間は精神的に恋していない時間(付き合っていてお互いの関係が安定している時期も含む)か、もしくはストレスや不幸を感じている時間の方が長いのです。
そういう風に人間は創られています。
人間には、自分の手に入らないものを得たいというのが本能としてあります。これが切なさや、片思いの辛さです。
そして手に入った時、幸福感を感じます。これが脳への報酬になります。
ずっと幸福感が在り続けると人間は何もしなくなるので、ある程度すると薄れる様に出来ています。
そして、手に入れたものに対する気持ちを忘れ、自分に足りないものを探すのです。生き物として生きていくために、そういう風に出来ているのでしょう。
手に入れたものが維持出来なくなった時、失いそうな時、初めて切なさや不安がよみがえります。
このような理由で、恋愛で幸せな時期は短いのだとかんがえられます。この事を知っておくと、手に入れたものに愛情を注ぐ事が出来ます。
そして、相手との関係をおろそかにしないことで、ストレスや不幸を感じる時間が減り、心は安定するでしょう。