「離婚したい」とか「離婚もアリかな」と考えることは、長く夫婦関係を続けていれば、恐らく誰もが一度や二度は考える事だと思います。
しかし、「離婚」の文字が頭に浮かんだ位では、離婚を決意するには至らないでしょう。
つまり離婚というのはそれだけ人生において、大きな選択なのです。
では、その大きな決断をしてしまうような「離婚する!」と決意する理由や瞬間にはどんなケースがあるのか、今回は前・後編でご紹介してきます。
■相手が内緒で多額の借金をしていた時
まず、パートナーが「自分に内緒で多額の借金をしている」事が判明した時です。
浮気などの隠し事も離婚の理由になりますが、子供がいる場合等は一度の浮気は許される事が多いです。
しかし、借金となるとそうはいきません。
「隠し事をした」ということ以上に、多額の借金は生活そのものに大きなマイナスの影響を及ぼしてしまいます。
決定的な離婚理由となるのもその為です。
実際に生活を脅かされることに加え「そんな金銭感覚の人とは一緒に居られない」と考えます。
なので「即離婚」を決断される事になりやすいです。
■存在自体が嫌になる
こんな例があります。家庭内別居の末、離婚に至った夫婦の、奥さんの話です。
「寝室・食事は別、会話も一切無し」
共働きだったので、彼女は出来るだけ一緒にいる時間を少なくするよう努力しました。
けれど、同じ家で寝起きしている以上、どうしても顔を合わせる瞬間はある訳です。
しかし、その奥さんはそれも最小限にし、例えば、廊下で夫とすれ違う時、なんと息を止めていたそうです。
つまり、パートナーの匂いすらも嫌だった訳です。
ここまでくると、離婚以外の選択肢はないでしょう。
つまり、「相手が嫌い」とか「ここが許せない」というレベルではなく、相手の存在自体が嫌に感じる…
これが離婚を決意する瞬間です。
■地雷を踏まれる
暴言がもとで離婚に至るケースも少なくありません。
しかし、このケースでも「ただの暴言」では離婚の決意はしないでしょう。
夫婦であれば、かなり酷い事も時としてお互い口にするものです。
それを我慢しあって、夫婦関係を続けている訳です。
ですが、「どうしても許せない」という領域に踏み込まれる、いわゆる「地雷」を踏まれると、その瞬間に離婚を決意するケースも少なくありません。
多くは「人格否定」「過去の過ちを掘り返される」「自分の両親に対する限度を越えた侮辱」が、その【地雷】になるようです。
■パートナーの経済的理由が切欠
最近は共働きの家庭も増えてきています。
中にはお互いの給料の所得を伝えず、費用を分担している、と言った家庭もあります。
そう言った時、どうしても夫婦のどちらかに経済的に負担がかかる事があり、家庭生活の破綻に繋がる事があります。
例えば、夫婦のどちらかが極端に収入が低いのに、かかる生活費は折半だったり、また夫婦の一人が働く割合が多いのに、もう一人のフォローが少なく不公平感を感じた場合です。
家庭生活を維持するためには、どうしても経済面の安定が不可欠です。
そこに不安を感じるようですと、離婚をしようかなと考える切欠になるという訳です。
そしてお互いに話し合っても改善されないような場合、離婚を決意する瞬間が訪れるのでしょう。
経済面での安定やそれらについての意思の疎通は夫婦間の最も重要なポイントとなるので、そこを疎かにしないようにしましょう。
それでは、今回はこの辺にしまして、後編に続きます。